チームウェアのデザインの頼み方|イメージの伝え方と要望整理のコツ

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チームウェアを作ると決めたものの、「デザインをどう頼めばいいのか分からない」で手が止まる——初めての担当者から、実はいちばんよく聞く悩みだ。結論から言えば、デザインの依頼に完成イメージは必要ない。デザインは作り手と一緒に固めていくものだからだ。この記事では、依頼の前に整理しておきたいこと、イメージを正確に伝えるコツ、そしてデザイン案の確認から確定までの流れをまとめる。

完成イメージがなくても、相談は始められる

まず前提から。チームオーダーのデザインは、担当者が完成形を用意して渡すものではなく、要望を材料にして作り手側がデザインを起こし、やり取りしながら固めていくものだ。HERCULEGEAR(エルキュールギア)ではウェアやロゴのデザイン制作を無料で行っているので、「かっこよくしたい」「チームカラーは青」くらいのざっくりした状態からでも、具体的なデザイン案の形にして提案できる。

「絵心がないから頼みにくい」とためらう必要はない。むしろ、生地の特性やプリントの再現性といった制約を知っているのは作り手側なので、最初から自力で完璧に仕上げようとするより、要望を渡して提案を受けながら詰めていくほうが、結果的に速くていいものになる。

これはゲームジャージに限った話ではない。プラクティスシャツやウォームアップ、ポロシャツ、アウター、ソックスといったアイテムでも進め方は同じで、競技のジャンルも問わない。ラグビーやサッカーはもちろん、部活・サークル・企業チームまで、要望の伝え方の基本は共通している。

とはいえ、判断材料が多いほど最初の案の精度は上がる。丸投げでも進められるが、次の3つだけ整理しておくと、やり取りの往復がぐっと減る。

依頼前に整理しておきたい3つの軸

デザインの要望は、細かく決め込むより「軸」を伝えるほうがうまくいく。整理しておきたいのは次の3つだ。

決めること 伝え方の例
方向性 デザインの雰囲気・テイスト 「シャープでかっこよく」「シンプルに」「伝統校らしく」
メインカラー1色+サブカラー 「ネイビーが軸。差し色はお任せ」
入れる要素 チーム名・ロゴ・番号・スローガンなど 「胸にロゴ、背中に番号。袖にスローガンを入れたい」

特に効くのが色だ。メインカラーが1色決まっているだけで、デザインの選択肢は大きく絞り込める。チームカラーがまだ決まっていない、あるいは配色で迷っている場合は、チームカラー・配色の決め方で失敗しにくい考え方を解説しているので、先に目を通しておくといい。

全部決まっていなくていい

3つの軸がすべて埋まっている必要はない。大事なのは「決まっていること」と「お任せしたいこと」を分けて伝えることだ。「色は絶対に緑。柄はお任せ」のように線引きがはっきりしているほど、提案は的を外さなくなる。

イメージの伝え方|参考画像がいちばん強い

頭の中のイメージを言葉だけで伝えるのは、実は相当むずかしい。「シンプルでかっこいい」が指すものは人によってまるで違うからだ。そこで頼りになるのが参考画像だ。好きなチームのユニフォーム、過去に作ったウェアの写真、SNSで見かけたデザインのスクリーンショットなど、2〜3枚あるだけで認識合わせの精度は劇的に上がる。

さらに一歩踏み込んで、「この画像の、この部分が好き」まで言えると理想的だ。全体を真似したいのか、配色だけ参考にしたいのか、袖の切り替えのような部分的な要素に惹かれているのか——同じ画像でも注目している箇所は違う。部分を指さす伝え方は、それを解きほぐしてくれる。

手描きのラフも大歓迎だ。上手い下手はまったく関係なく、「胸にこれ、背中にこれ」という配置が伝われば十分に機能する。紙に描いてスマホで撮った写真で構わない。

もうひとつ効果的なのが、「避けたい方向」を伝えることだ。「派手すぎるのは避けたい」「他のチームとかぶりやすい定番配色は嫌」といったNG情報は、好みを伝えるのと同じくらいデザインの精度を上げてくれる。

ここまでの内容を組み合わせると、最初の依頼メッセージはたとえばこんな形になる。

最初の依頼メッセージの例

「大学のサッカーサークルで、プラクティスシャツを20枚ほど作りたいです。チームカラーはネイビーで、添付した画像のような斜めの切り替えが入ったデザインが好みです。胸にチーム名、背中に番号を入れたい。派手になりすぎるのは避けたいです。着たい時期は来年の春の大会です」——この程度の情報量があれば、初回からかなり精度の高い案を作れる。逆に言えば、これ以上細かい仕様を最初に決め込む必要はない。

ロゴ・データ・文字情報の渡し方

デザインの要望と合わせて、素材になるデータと文字情報も早めに渡しておきたい。

チームロゴが既にある場合は、元データを共有する。Illustrator形式(ai)などの制作データがベストだが、無ければできるだけ高解像度の画像でもいい。データの形式や渡し方の詳細は入稿データの作り方と注意点にまとめている。ロゴがまだ無いチームは、ウェアと合わせてロゴから作ることもできる。作り方の考え方はチームロゴ・エンブレムの作り方を参考にしてほしい。

文字情報で先に確定しておきたいのは、チーム名の正式表記(英字のスペル・大文字小文字・略称の扱い)、番号やネームを入れるかどうか、入れる場合の書体の希望だ。特にチーム名のスペルは、デザイン確定後に間違いが見つかると影響が大きい。依頼の段階で一度、正式表記を文字で共有しておくと安心だ。

スポンサーロゴを入れる場合は、掲載位置とロゴデータの取り寄せに時間がかかりやすいので、依頼の初期に「スポンサーが入る予定がある」ことだけでも共有しておくと段取りがよくなる。データの到着待ちでデザイン全体が止まる、という事態を避けられるからだ。

もうひとつ、チーム内の意見のまとめ方にも触れておきたい。デザインの好みは人によって割れるので、全員の意見を平等に反映しようとすると、かえってまとまらなくなる。おすすめは、窓口役の担当者1〜2名が要望のとりまとめと連絡を担い、チームには「案が出た段階」で見せて多数決や意見募集をする形だ。要望出しの段階から大人数で議論するより、具体的な案を見てから選ぶほうが、意見は自然と集約されていく。

デザイン案の確認から確定までの流れ

要望を伝えると、デザイン案が上がってくる。ここからは「確認して、直してほしい点を伝える」の往復だ。この段階で大切なのは、遠慮しないこと。気になる点を曖昧にしたまま「大丈夫です」と進めてしまうのが、いちばんの失敗のもとになる。修正の希望は、思いついたタイミングで小出しにするより、案を見て気になった点をまとめて伝えるほうがやり取りがスムーズだ。

確認時の注意がひとつ。モニターで見る色と実際の布に載った色は、質感の違いで印象が変わることがある。特に中間色やくすみカラーにこだわりがある場合は、その旨を早めに伝えて相談しておきたい。

また、基本のデザイン制作は無料だが、刺繍や特殊なプリント、襟の形の変更といったイレギュラーな仕様は別途費用がかかる場合がある。「こんな加工はできる?」という希望があれば、デザインを詰める前の早い段階で聞いておくと、後から費用面で慌てずに済む。

デザインが確定したら、サイズ・数量の集計、請求、入金確認を経て生産が始まる。納期は入金確認後からおおよそ8週間が目安だ。注意したいのは、テストプリント後(本生産後)はデザインの変更ができないこと。「あとで直せばいい」は通用しないので、最終確認だけは時間をかけたい。全体の流れは発注から納品までの7ステップの記事で詳しく解説している。

デザインのイメージがまったく思いつかないのですが?
問題ない。チームカラーと「かっこいい系/シンプル系」くらいの雰囲気が分かれば、そこから案を作って提案できる。案を見てから「ここは違う」と削っていくほうが、ゼロから言葉で説明するより速いことも多い。
デザインの修正は何度もお願いしていいですか?
デザイン確定までは相談しながら調整できるので、気になる点は遠慮なく伝えてほしい。コツは、案を確認したら修正点をまとめて伝えること。なお確定後、特にテストプリント後(本生産後)は変更できないため、確認は確定前に済ませるのが鉄則だ。
手描きのラフしかありませんが大丈夫ですか?
大丈夫。配置や要素が伝われば、データへの落とし込みはデザイン側で行う。紙に描いたものをスマホで撮った写真でも十分に伝わる。

HERCULEGEAR 制作チーム

チームウェア企画・デザイン・国内窓口

ラグビーから始まり、サッカー・レスリング・マリンスポーツまで、チームのオリジナルウェアをデザインから納品まで一貫して手がけています。企業・団体のウェアにも対応しています。

そろそろ、チームの一着を。

デザインの相談は、イメージが固まっていなくても始められます。チームカラーと雰囲気のひとことから、一緒に形にしていきましょう。

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