HERCULE JOURNAL › 競技別 › ラグビー
「サイズが合わない」「丈が長すぎて動きにくい」——女子チームのウェアで後から出てくる不満は、デザインよりもサイズとシルエットに関するものがほとんどです。男女共通のサンプルだけで決めてしまうと、着てみて初めて気づくズレが生まれます。この記事では、女子ラグビーをはじめとする女子チームのウェアを揃えるときに、どこを確認しておけば失敗を防げるのかを、実際にいただくご相談をもとに整理します。
女子チームのウェア選びでつまずく3つのポイント
女子チームからのご相談で、後から「こうすればよかった」と言われることが多いのは、次の3点に集約されます。いずれもデザインの良し悪しとは別の、着たときの快適さに関わる部分です。
| つまずきやすい点 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| サイズ表記の思い込み | 普段の服のMで頼んだら大きすぎた | 実寸のサイズ表で確認し、可能ならサンプルで試着 |
| 丈・身幅のバランス | 裾が長く、動くとまとわりつく | 丈感の希望を最初に伝える |
| 生地の厚み・透け | 白系や薄手で下着のラインが気になる | 色と生地の組み合わせを事前に相談 |
共通しているのは、いずれも発注前に確認しておけば回避できるということです。オリジナルウェアは完全受注生産なので、届いてからサイズを交換することはできません。逆に言えば、決める前の段階で希望を具体的に伝えておくほど、満足度の高い一着になります。
もうひとつ、女子チーム特有の事情としてメンバーの入れ替わりが読みにくいという声もよくいただきます。年度の途中で入部があったり、マネージャーが増えたりと、最初に確定した枚数のままでは足りなくなるケースです。この点は、必要になった時点で1枚から追加注文できるので、初回に無理して多めに作る必要はありません。ただし4着以下の追加は定価での対応になるため、見込みがあるなら初回にまとめておく方が結果的に有利です。
「誰が」「どの季節に」「どんな場面で着るか」の3つです。試合用なのか練習用なのか、移動着として学校の外でも着るのか。用途がはっきりすると、生地もシルエットも自然に絞り込めます。逆にここが曖昧なまま進むと、全員にとって中途半端な一着になりがちです。
レディース規格か、ユニセックスか。最初に決めること
女子チームのウェアで最初の分岐になるのが、レディース規格で作るか、ユニセックス(男女共通)規格で作るかです。どちらが正解というものではなく、チームの状況によって選び方が変わります。
| 向いているケース | 注意点 | |
|---|---|---|
| レディース規格 | 女子選手のみのチーム。フィット感を優先したい | サイズ展開の考え方が変わるため、採寸を丁寧に |
| ユニセックス規格 | 男女混成、または男子チームと同デザインで揃えたい | 小さいサイズでも身幅が広めに出やすい |
| ユニセックス+小さめ展開 | 同一デザインで、女子選手には小さいサイズを配分 | 丈が余る場合があるので丈感の確認を |
実務上多いのは3つ目のパターンです。男子チームと同じデザインで統一しつつ、女子選手には小さめのサイズを割り当てる方法で、デザインの一体感を保ちながらコストも抑えられます。ただしユニセックス規格は同じサイズ表記でも身幅にゆとりがある設計のことが多いため、普段の服のサイズ感覚で選ぶと大きく感じられます。必ず実寸のサイズ表で、着丈・身幅・肩幅の数値を見て判断してください。
もう一点、意外と見落とされるのがサイズ表記の統一です。チーム内で「レディースM」と「ユニセックスM」が混在すると、集計時に取り違えが起きます。注文書の段階で表記を一本化し、迷った人が自己判断で書き換えないようにしておくと安全です。
シルエットと丈感。動きを妨げない一着にするために
サイズが合っていても「動きにくい」と感じられることがあります。多くの場合、原因は丈と身幅のバランスです。
試合用のジャージであれば、相手に掴まれにくいよう身体に沿ったシルエットが基本になります。一方で練習着やウォームアップは、少しゆとりがある方が着脱しやすく、インナーとの重ね着もしやすくなります。同じチームでも、アイテムごとにシルエットの狙いは変えてよいと考えてください。
| アイテム | シルエットの考え方 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| ゲームジャージ | 身体に沿わせる。掴まれにくさを優先 | 腕まわりの可動域 |
| プラクティスシャツ | ややゆとり。汗をかいても張り付きにくく | 着丈がショーツに収まるか |
| ショーツ | 丈は好みが分かれる。チームで基準を決める | インナーとの相性 |
| ウォームアップ | 重ね着前提でゆとりを確保 | 袖丈・裾の絞り |
丈については、チーム内でも好みが割れる項目です。全員の希望を聞くと収拾がつかなくなるので、キャプテンやマネージャーが基準を決め、そこから微調整する進め方をおすすめしています。ロングスリーブを一部の選手だけ希望する、といった部分的な要望も、事前にまとめていただければ対応できます。
また、ポニーテールや髪をまとめた状態で着脱することを考えると、襟まわりの開き方も実は重要です。ここは仕様として調整できる部分ですが、襟の形を大きく変える場合は追加費用が発生することがありますので、ご希望があれば早い段階でお伝えください。
素材選び。透け・肌当たり・季節への備え
女子チームのご相談で必ずと言っていいほど話題になるのが透けです。白や淡いカラーを基調にしたデザインは見栄えがしますが、生地が薄いと汗をかいたときにインナーが透けて見えることがあります。デザイン画の段階では気づけない部分なので、色を決めるときに生地の厚みもセットで相談するのが確実です。
対策としては、生地の目付(厚み)を上げる、裏地の考え方を変える、透けにくい配色に調整する、といった選択肢があります。デザインの印象を保ったまま調整できることも多いので、「白を使いたいけれど透けが心配」という段階でご相談いただければ、一緒に落としどころを探せます。生地ごとの特性は生地の種類と選び方で詳しく整理しています。
肌当たりも見落とせません。首まわりのタグやプリントの硬さが気になるというご意見は実際にあります。昇華プリントは生地に色を染み込ませる方式なので表面が硬くならず、この点では扱いやすい加工です。一方で圧着やラバープリントは面積が広いと硬さを感じやすいため、肌に直接触れる位置の加工方法は用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
屋外競技は、同じウェアを春から冬まで着ることになります。冬にインナーを着込む前提でサイズを考えるか、ウォームアップやアウターを別で用意するか。どちらの方針を取るかで最適なサイズ配分が変わるため、初回の相談時に季節の使い方まで共有していただけると提案がしやすくなります。
デザインと進め方。チームらしさを形にする
デザインについては「女子だからこうすべき」という決まりはありません。淡い配色を選ぶチームもあれば、あえて濃色で力強い印象にまとめるチームもあります。大切なのは、チームがどう見られたいかという視点です。学校のスクールカラーを軸にする、既存のエンブレムを活かす、創部年やスローガンを袖口に小さく入れる——こうした要素の積み重ねが、そのチームだけの一着になります。
HERCULEGEAR(エルキュールギア)では、ウェアおよびロゴのデザイン制作費は無料で承っています(刺繍や特殊プリント、襟の形状変更などイレギュラーな仕様は別途費用が発生する場合があります)。イメージが固まっていない段階でも、参考にしたい写真や「こんな雰囲気にしたい」という言葉だけで大丈夫です。そこからご提案を出し、やり取りをしながら形にしていきます。
数量については1枚からご注文いただけます。人数が少ないチームでも、マネージャー分だけ追加したいという場合でも対応可能です。5着以上でお値引きが適用されるため、まとめて発注いただくほど1枚あたりの負担は下がります。進め方の全体像や競技別の仕様についてはラグビージャージのオーダーガイドもあわせてご覧ください。
集金や希望のとりまとめは、チーム側でいちばん時間がかかる工程です。デザインの検討と並行して採寸・集計を進めておくと、全体のスケジュールがぐっと短くなります。特に学生チームは試験期間や長期休みで動けなくなる時期があるため、年間の予定を見ながら「いつまでに何を決めるか」を先に置いておくと滞りません。
納期はご入金の確認後、おおよそ8週間が目安です。ただしアイテムや時期によって前後するため、確約はできません。新年度や大会に合わせたい場合は、日程を最初にお知らせいただければ、そこから逆算してスケジュールをご提案します。
男子チームと同じデザインで、女子用のサイズだけ小さくできますか?
白いジャージを作りたいのですが、透けが心配です。
人数が少なく、10人未満でも作れますか?
サンプルで試着してからサイズを決めたいのですが。
サイズやシルエットの不安は、決める前に相談するのがいちばんの近道です。人数と時期だけでも教えてください。

