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せっかく作ったチームウェアも、扱い方ひとつで寿命が大きく変わる。色あせ、プリントのひび割れ、首まわりのヨレ——その多くは生地の限界ではなく、日々の洗い方に原因がある。この記事ではチームウェアの洗濯・お手入れの基本を、昇華プリント・刺繍・圧着といった加工方法別の注意点とあわせて整理する。正しく手入れすれば、ウェアは想像以上に長く使える。
チームウェアが普段着より傷みやすい理由
チームウェアは、普段着とは比べものにならないハードな環境で使われる。大量の汗を吸い、泥や芝にまみれ、週に何度も洗濯機を通る。試合期には「着る→洗う」のサイクルが数日おきに回るため、1シーズンでの洗濯回数は普段着の数年分に相当することも珍しくない。
さらにスポーツウェア特有の事情として、汗をそのまま放置すると生地へのダメージが加速する。汗に含まれる塩分や皮脂は、時間が経つほど繊維に残りやすくなり、黄ばみやにおい、生地の硬化につながる。練習後にバッグへ入れっぱなしにした一枚と、その日のうちに洗った一枚では、半年後の状態がまるで違う。
幸い、チームウェアの主流であるポリエステル生地はもともと洗濯に強い素材だ。生地の種類と選び方で紹介しているとおり、速乾性が高く型崩れしにくいので、ポイントさえ押さえれば手入れ自体は難しくない。問題になるのは生地そのものより、プリントや刺繍といった「加工部分」の扱いだ。ここを次で整理する。
加工方法別のお手入れ注意点
同じウェアでも、デザインがどの方法で入っているかによって、気をつけるポイントは変わる。主な加工方法ごとの特徴と注意点をまとめると次のようになる。
| 加工方法 | お手入れの強さ | 注意点 |
|---|---|---|
| 昇華プリント | とても強い | 生地自体を染めているため剥がれ・ひび割れの心配がほぼない。通常の洗濯でOK |
| 刺繍 | 強い | 糸のほつれ防止に洗濯ネット推奨。引っかかりに注意 |
| シルクスクリーン | 普通 | インクの層が表面に載っているため、アイロンの直当てと乾燥機は避ける |
| 圧着・ラバー・ワッペン | 熱に弱い | 高温でめくれ・縮みの原因に。乾燥機NG・裏返して洗う |
覚えておきたいのは、昇華プリントはお手入れの面でも優等生だということ。昇華プリントの仕組みで解説しているとおり、インクを生地の繊維に直接染み込ませる技術なので、表面に「載っている」層が存在しない。何十回洗ってもプリントが割れたり剥がれたりしないのは、ジャージやゲームシャツに昇華が選ばれ続ける大きな理由のひとつだ。
逆に注意が必要なのは、背番号やネームを圧着やラバーで入れている場合だ。これらは熱で貼り付ける加工のため、乾燥機の高温や直射日光下の長時間放置で端がめくれてくることがある。ウェアのどの部分がどの加工なのかを知っておくと、手入れの判断がしやすくなる。
洗濯の基本手順——洗う前・洗うとき・干すとき
難しいことをする必要はない。以下の基本を習慣にするだけで、ウェアの持ちは目に見えて変わる。
洗う前。まず、できるだけ早く洗うこと。汗をかいたウェアをバッグや車内に放置する時間が長いほど、におい・黄ばみのリスクは上がる。すぐに洗えない日は、バッグから出して風を通しておくだけでも違う。泥汚れがひどいときは、洗濯機に入れる前に軽く水で流して大きな汚れを落としておく。
洗うとき。ウェアは裏返して洗濯ネットに入れる。プリント面や刺繍を摩擦から守るためで、これだけで加工部分の寿命が伸びる。洗剤は中性洗剤が基本。塩素系漂白剤は色柄物の色落ちの原因になるので使わない。柔軟剤も、吸汗・速乾機能を持つ生地では機能を落とすことがあるため、スポーツウェアには基本不要と考えていい。
干すとき。ポリエステルは乾きが早いので、風通しのよい日陰に干せば十分乾く。直射日光での長時間干しは色あせの原因になるため、濃色のウェアほど陰干しを意識したい。そして乾燥機は原則使わない。高温は圧着マーキングのめくれ、生地の縮み・テカリの原因になる。速乾生地なら乾燥機に頼る必要もないはずだ。
加工方法を細かく覚えられなくても、この4点を守っていれば大きな失敗はない。洗濯表示タグの確認とあわせて、チーム内で共有しておくと全員のウェアが長持ちする。
シーズン中の運用と保管のコツ
個人の洗い方に加えて、チームとしての運用にもウェアを長持ちさせるコツがある。
ひとつは、試合用と練習用の役割をはっきり分けることだ。試合用ジャージを普段の練習でも着ていると、当然ながら消耗は早くなる。試合用は試合と公式の場だけ、日々の練習は練習着、と使い分けるだけで、いちばん大事な一着の寿命は大きく変わる。
もうひとつは、シーズンオフの保管だ。しまう前に必ず洗濯して、汗や皮脂を落としきってから収納する。汚れが残ったまま数ヶ月保管すると、黄ばみが定着してしまう。乾燥した場所で、圧着マーキングのあるウェアは折り目がプリントに重ならないように畳むか、ハンガーにかけておくと安心だ。
チームで洗濯を持ち回りにしている場合は、背番号やネームで誰のものか判別できるようにしておくと管理が楽になる。これから作るチームは、名入れ・番号の加工方法を決める段階で「洗いやすさ」も判断材料に加えておくといい。
それでも傷んだら——補充は1枚からできる
どれだけ丁寧に手入れをしても、ウェアは消耗品だ。激しい競技なら破れもあるし、成長期の選手はサイズが合わなくなる。「あと2枚だけ欲しい」という場面は、どのチームにも必ず訪れる。
HERCULEGEARでは、既存デザインの追加注文に1枚から対応している。デザインデータは制作時のものが残っているので、同じデザイン・同じ仕様で必要な枚数だけ補充できる。手順や注意点は追加注文・再注文のやり方にまとめているが、ポイントだけ挙げると、追加が4着以下の場合は定価での対応になること、納期は目安として8週間ほど見ておくと安心なことの2つだ。買い替えのタイミングが読めるなら、シーズン前にまとめて注文しておくと割引の対象にもなりやすい。
また、「そもそも傷みにくいウェアにしたい」という相談も歓迎だ。洗濯頻度や使い方を伝えてもらえれば、耐久性の高い生地や、手入れが楽な加工方法をこちらから提案できる。デザインはウェア・ロゴとも無料で作成しているので、長く使える一着を最初から設計する、という考え方でぜひ相談してほしい。
プリント部分にアイロンをかけてもいいですか?
においが取れなくなってきました。どうすればいいですか?
洗濯で縮んだりサイズが変わったりしませんか?
デザインが未定でも大丈夫です。チーム名・用途・だいたいの枚数と時期だけで、話は進みます。

