HERCULE JOURNAL › 競技別 › ラグビー
タックルのないラグビーとして、学校・クラブ・社会人サークルまで幅広く楽しまれているタッチラグビー。男女混成で活動するチームが多く、走る量も多い競技だからこそ、ウェア選びにはラグビージャージとは少し違う基準が必要です。この記事では、タッチラグビーのチームウェアをオリジナルで作るときに押さえておきたいポイントを、アイテムの優先順位・素材・男女混成チームのサイズの決め方・大会までのスケジュールの順に整理します。
タッチラグビーのウェアは「軽さと通気性」が基準になる
ラグビージャージというと、掴まれても破れない頑丈な生地を思い浮かべる方が多いと思います。しかしタッチラグビーはタックルもスクラムもない競技です。ウェアが引っ張られる場面はほとんどなく、代わりに走る量が非常に多いという特徴があります。
そのため、生地選びの基準はコンタクト強度ではなく、軽さ・通気性・速乾性に置き換わります。真夏の大会で1日に複数試合をこなすことも珍しくないため、汗をかいても張り付きにくく、乾きの早い生地が向いています。
| ラグビー(コンタクトあり) | タッチラグビー | |
|---|---|---|
| 生地の優先順位 | 強度・伸縮性 | 軽さ・通気性・速乾性 |
| シルエット | 掴まれにくいタイトフィット | 動きやすいゆとりも選べる |
| チーム構成 | 男子・女子で分かれることが多い | 男女混成が多くサイズ幅が広い |
もちろん「せっかくならラグビージャージらしい一着にしたい」というご要望も多く、その場合は軽量な昇華ジャージでラグビーらしいデザインに仕上げる方法があります。競技の実情に合わせて生地から選べるのが、オリジナルで作る一番のメリットです。
実際の大会をイメージすると分かりやすいと思います。タッチラグビーの大会は1日で予選から決勝までを戦う形式が多く、真夏の炎天下で3〜5試合を走り切ることも珍しくありません。試合の合間に乾かせる速乾性、重ね着で体温調節しやすい軽さ、日差しの下でも蒸れにくい通気性。この3つが揃っているかどうかで、1日の終わりの疲労感は目に見えて変わります。デザインの前に、まず「どんな環境で着るか」を思い浮かべてみてください。
「試合用か、練習用か、両方か」をまず決めてください。大会にエントリーするチームなら番号入りのゲームシャツが必要になり、練習やイベント中心なら速乾Tシャツから始めるのが現実的です。用途がはっきりすると、生地も予算感も自然に絞り込めます。
揃えるアイテムの優先順位
タッチラグビーのチームからご相談いただくとき、最初から全アイテムを揃えるケースは実は多くありません。おすすめしているのは、活動の段階に合わせて優先順位をつける進め方です。
| 優先度 | アイテム | こんなチームに |
|---|---|---|
| 1 | ゲームシャツ(昇華ジャージ/速乾T) | 大会に出る全チーム。番号・チーム名入り |
| 2 | ショーツ | 上下で揃うと写真映えが大きく変わる |
| 3 | ソックス | チームカラーの統一感が完成する |
| 4 | ウォームアップ・ポロシャツ | 朝夕の冷え対策、移動着や運営スタッフ用に |
まずはゲームシャツだけ作り、翌シーズンにショーツとソックスを追加する、という進め方でも問題ありません。追加のご注文は1枚から承っています(4着以下の追加は定価対応となるため、まとまる見込みがあれば初回にまとめる方が有利です)。
また、タッチラグビーはイベント性の高い大会も多い競技です。チームタオルや横断幕、応援するご家族向けのTシャツなど、ウェア以外のアイテムも同じデザインで展開できます。
4番目のウォームアップやポロシャツは、実は社会人チームやクラブチームからのご要望が多いアイテムです。朝の集合や試合後の懇親会など、ユニフォーム以外の場面でもチームとして揃っていると一体感が生まれます。運営スタッフやコーチ、審判を担当するメンバー用にポロシャツだけ色違いで作る、といった展開もよくあるパターンです。
素材とプリント。色落ちしない昇華プリントが定番
タッチラグビーのゲームシャツで定番になっているのが昇華プリントです。生地に色を染み込ませる加工方法のため、プリント部分だけ通気性が落ちるということがなく、洗濯を繰り返しても色落ち・ひび割れの心配がほとんどありません。グラデーションや総柄など、デザインの自由度が高いのも特徴です。仕組みの詳細は昇華プリントの解説記事にまとめています。
練習用Tシャツであれば、シルクスクリーンプリントとの組み合わせも選べます。ワンポイントのロゴだけならシルクスクリーン、全面デザインなら昇華、というようにアイテムごとに加工方法を使い分けるのが一般的です。番号やネーム入れ、刺繍にも対応しています(刺繍や特殊なプリントは別途費用の対象になります)。
デザインの制作費はウェア・ロゴとも無料です。「チームロゴがまだない」「イメージはあるが絵にできない」という段階でも、ラフなスケッチや参考画像からデザイナーが形にしますので、そのままご相談ください。
デザインの傾向としては、タッチラグビーは比較的自由な雰囲気の競技ということもあり、明るい配色や大胆なグラデーション、地域やチーム名にちなんだ遊び心のあるモチーフが好まれます。伝統的なラグビージャージの段柄(ボーダー)を現代風にアレンジするのも人気です。他チームと被りにくい配色にしたい、といったご相談もデザイン段階で一緒に詰めていけます。
男女混成チームのサイズの決め方
タッチラグビーならではの検討ポイントが、男女混成チームのサイズ展開です。同じデザインで男女が一緒にプレーするため、体格の幅が広く、サイズの決め方を最初に整理しておかないと集計段階で混乱が起きやすくなります。
基本の考え方はシンプルで、ユニセックス規格の幅広いサイズ展開から、各メンバーが実寸で選ぶ方法です。ユニセックス規格は同じ表記でも身幅にゆとりがある設計が多いため、普段の服の感覚で「いつもMだからM」と選ぶと大きく感じられることがあります。必ず着丈・身幅・肩幅の実寸が載ったサイズ表を全員に共有し、手持ちのウェアと比べて選んでもらってください。採寸と集計の具体的な手順はサイズの選び方の記事で詳しく解説しています。
女子メンバーの比率が高いチームでは、小さめサイズの丈感やシルエットへの配慮も効果があります。アカデミー向けの価格設定もあるため、中学生以下のメンバーがいるジュニアチームはその旨をお知らせください。
番号とネームの決め方も、男女混成チームでは早めに揃えておきたい項目です。大会のレギュレーションで番号が必要な場合は重複がないように名簿で管理し、ネームを入れる場合はローマ字表記のルール(姓か名か、大文字か)を最初に統一しておくと、集計後の修正がなくなります。番号・ネームは1枚ずつ違う内容で入れられますので、メンバーごとの個別対応はそのままお任せください。
サイズの回収は「締切日」と「迷ったら大きい方か小さい方か」の基準をチームで先に決めておくとスムーズです。ご注文の際は専用の記入シートをお渡ししますので、名簿と一緒にサイズ・番号・ネームをまとめて記入いただくだけで集計が完了します。
大会に間に合わせるスケジュールと注文の流れ
タッチラグビーは春から秋にかけて大会が集中します。「次の大会までに揃えたい」というご相談が最も多いのですが、オリジナルウェアは完全受注生産のため、納期から逆算した早めのスタートが何より重要です。
納期の目安は生産開始(ご入金確認後)からおよそ8週間です。ただしアイテムによって前後があり、Tシャツ系は比較的早く、縫製工程の多いアイテムは時間がかかります。デザインの検討やチーム内のサイズ集計にかかる時間も考えると、大会の3〜4か月前にはご相談を始めるのが安心です。お急ぎの場合も、工場と調整して可能な範囲で柔軟に対応しますので、まずは希望時期をお知らせください。詳しくは納期の目安と早めるコツにまとめています。
| 大会までの残り | やること |
|---|---|
| 4か月前 | ご相談スタート。アイテム・デザインの方向性を決める |
| 3か月前 | デザイン確定。チーム内でサイズ・番号・ネームを集計 |
| 2〜2.5か月前 | 数量確定→ご請求→ご入金。ここから生産開始 |
| 大会前 | 検品のうえ納品。予備の確認と追加検討 |
ご相談から納品までは、ヒアリング→デザイン制作→サイズ集計→お見積もり・ご請求→ご入金確認→生産→検品・納品という流れです。国内の窓口が最後まで一貫して対応しますので、途中で「今どうなっている?」が分からなくなることはありません。
よくあるご質問
人数が少ないサークルでも作れますか?
男女でサイズだけ変えて、同じデザインにできますか?
ラグビージャージと同じ生地でも作れますか?
大会まで時間がありません。間に合いますか?
タッチラグビーのウェアづくりは、人数と大会の時期が分かれば始められます。デザインが決まっていなくても大丈夫です。

